

スクールディレクター:堺谷 武志(Tak)
▶京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA。保育士。一女の父。
▶都市銀行(現三菱UFJ銀行)でアメリカ2年、シンガポール3年の駐在後、国際ビジネス(アジア戦略立案、海外事業買収等)に従事。
▶2006年に起業し、自然と人にたっぷりふれあうプリスクール「キッズアイランド」を設立、12年間で1000名を超える子どもとふれあう
▶2019年3月NPO法人ソダチバ・プロジェクト設立し、ヒロックの運営母体となる。
▶2019年4月”ワイルド&アカデミックな環境”ヒロック・キンダースクール設立
▶2022年4月ヒロック初等部設立(共著「ないなら創ろう!理想の学校」)
(キッズアイランド駒沢は2022年12月に系列ヒロック・キンダー駒沢と統合)
こんにちは、スクール・ディレクターの堺谷です。周りにはTakとかタクさんとか呼ばれています。
元々は、国際ビジネスに従事していた銀行員でした。
「元銀行員で、今は教育?」というと、なんだか生真面目な印象を与えてしまうかもしれませんが、自分ではかなりカジュアルな人間かなと思っています。
「どうして銀行を辞めて、プリスクールを作ったのですか?」は、よく聞かれる質問です。
子供時代は、身近にまだ少し残っていた自然に触れながら育ちました。
ザリガニ、探検、秘密基地… あとは野球です。振り返ると、大切なことの多くを友だちや自然から学んだことに気づきます(今の都会の子はこの経験が少なくて気の毒。自分の子育ての時にこんなコンクリートに囲まれてどうやって育てたらいいのかと、戸惑いました)。
就職後、社内制度でアメリカの大学院に留学しました。そこでは、知識だけでなく、“学び”に対する態度の違いも印象的でした。ある教授は「教えるのではなく、君が学ぶことをサポートする」と言いました。
この「自ら学びとる」という考えに深く共鳴しました(”教え込まれる感”がなかったのが良かった)。
その後、アジア戦略立案や海外金融機関買収など国際ビジネスの舞台に身を置きました。国境を越えて行うビジネスのダイナミズム、異なる人や文化に触れて広がる視野、仲間と仕事をやり遂げる達成感…
英語で世界が広がったのは確かです。
(リスニングでは苦労しました。ピアノ・バイオリン同様幼い頃から耳は親しんでおいた方がよさそうと思っています)
自分なりの感覚ですが、英語ができても仕事を広げられない人、コミュニケーションを愉しめない人もいます。
今の日本の教育は処理能力を上げる方向には長けていますが、新たに作り出したり、変化する状況において適切に対応する力、あるいは時には開き直り乗り切る力は身に付きにくい状況です。時代が必要としているのは、大切なのは小手先の知識(コンテンツ)ではなく、総合的な人間力(コンピテンシー)なのです(OECD教育プロジェクトでもコンピテンシー重視が唱えられています)
私自身を振り返ると、コンピテンシーは学校のお勉強ではなく、友達とザリガニを追いかけた経験(野生の嗅覚や探究心)、近所の人たちとのコミュニケーションに支えられたことによって育まれたと思っています。
今の都会の子どもたちの周りには自然と人にふれながら育ちを勝ち取れるような環境は難しく、子どもたちは息苦しそうに見えます。
私たちは、都会の子どもの「ソダチバ(自ら育ちを勝ち取る場)」を創りたい。
自然と人にたっぷりふれながらまずは「10歳までを楽しみぬいてほしい」と思っています。
「人生サイコー!」と思えるような10歳までの経験が残り90年の人生を底支えしてくれるはずです!
2016年にキッズアイランド立ち上げてから1200人を超える子どもたちに門をくぐっていただきました。この度、ヒロックの幼児部、初等部と統合して、幼い頃から10年間ノビノビと過ごせるソダチバがつながりました。
ヒロックは、人と比べず自分らしく「出る杭が伸びる」場所です。ぜひ体験に来てご覧ください。
これからも子どもと保護者を全力で応援してまいります!